振袖は、未婚女性の正礼装（第一礼装）。成人式のようにきちんと感が欲しいフォーマルな場や、お正月のような節目のタイミングなどさまざまな場面で着用されます。

【振袖レンタルの主な利用タイミング】

• 結婚式に招待されたとき
• 卒業式や謝恩会に出席するとき
• お正月
• 格式のあるパーティーに出席するとき
• お見合いをするとき
• 結納や顔合わせを行うとき

また、一口に振袖といっても実は、袖丈の長さによって大振袖・中振袖・小振袖に分けられ、「振袖＝中振袖」と解釈されるのが一般的です。

【振袖の種類と主な着用タイミング】

• 大振袖：袖丈が114cm程度と長く、花嫁衣裳として身に着けられる。引き振袖・お引きずりなどとも呼ばれる。
• 中振袖：一般的に、成人式などで着用される振袖で、袖丈は100㎝程度。
• 小振袖：袖丈は76㎝（二尺）程度と振袖にしては短い。二尺袖とも呼ばれ、袴にあわせることが多い。

成人式後に振袖を着用するタイミングとしては、ウェディング関連が多いかもしれません。

新郎新婦の友人、姉妹・親族どの立場でも着用できますし、花嫁が結婚前に結納や両家の顔合わせなどを行う際の衣装にもふさわしい振袖。

最近では、花嫁が結婚式の前撮りやお色直しの衣装として想い出の振袖を身に着けるケースも見受けられます。

振袖を着られるのは一般的には未婚女性のみ！年齢にも注意

「振袖は未婚女性の正礼装」とお伝えしたとおり、振袖を着用できるのは基本的に結婚経験のない女性のみ。未婚であれば何歳になっても振袖を着用して問題ないのですが、30代後半になると落ち着いた印象の訪問着が好まれる傾向があります。

振袖を着用するかどうかは、ご自身の年齢や立場、周りの状況を見ながら判断するとよいでしょう。また、着用する振袖の色柄はもちろん、あわせる小物やヘアスタイル、メイクなどはTPOを考えてコーディネートしてくださいね。

結婚式のゲストとして・花嫁として振袖を着用する際、どのようなポイントを押さえておけばよいのでしょうか。立場別にみてみましょう。

結婚式に招待されたとき

未婚女性が和装で結婚式に出席する場合は、振袖を基本に考えます。既婚女性なら、新郎新婦との関係を考えつつ、訪問着や色留袖、黒留袖を着用しましょう。

振袖の色や柄は、新郎新婦の姉妹やいとこなど、家族・親族として結婚式に出席するなら、振袖の柄は吉祥文様や有職文様などおめでたい古典柄がおすすめ。友人や同僚の場合は、季節柄を意識しつつ、おめでたい吉祥文様などの振袖を選ぶとよいでしょう。

花嫁よりも目立たないよう注意しながら、おめでたい席にふさわしいものを選んでくださいね。

また、結婚式場によっては、事前に振袖レンタル一式を持ち込むと必要なものがそろっているかチェックしてくれ、当日着付けてくれるところもあります。新郎新婦から着付けの案内があることもあるので、必要に応じて確認するとよいでしょう。

結婚するとき（結納や顔合わせなど）

花嫁の立場で結納や顔合わせなどを行う場合は、適度に華やかで派手すぎない色・柄の振袖を選ぶのがおすすめ。モダン柄や奇抜なデザインは控え、淡い色合いに花や吉祥文様などの古典柄が描かれた振袖が好印象でしょう。

最近では、ワンピースやスーツで結納や顔合わせをするケースもありますが、正式結納を行う場合は、最も格式のある正礼装を着用するのがベター。振袖は未婚のうちしか着られませんし、結納や顔合わせで両家そろって記念撮影をすることも多いです。

きちんと感のある振袖を着用して、素敵な記念を残しましょう。